ドラマーの菅田 直人です!
「四十歳の地図」というサイトで色んな方々との対談を行っておりますが、普段はドラムを叩いたり教えたりしながら生活しております。

さて、表題について。
みなさん、ドラムという楽器やドラマーという人について、どんな印象をお持ちでしょう?ドラムはスティックさえあれば始められるし、譜面が読めなくても結構なんとかなっちゃう、音楽初心者にも割とハードルの低い楽器なんですが、そりゃあもちろん大変なことだってあるんです。

練習場所の確保が大変

「うちの地下には防音室があってねぇ、24時間いつでも練習し放題なのさー!」
みたいなスネちゃま的な方はそういらっしゃらないでしょう。
ドラムセットはなんてったって音がデカい!スティックでシンバルやタイコをぶッ叩くんですから推して知るべし。
今は電子ドラムがとても発達していて、自宅での練習環境は昔と比べたらずいぶん改善されました。ドラムセットも色んな方法で音量を下げることが可能です。
ただ、ギターやベースではあまり問題にならない「振動」を抑える工夫は、やっぱり必要だったりして…。
ちなみに私の場合、家では練習台でクラシカルなハンドトレーニング、ドラムセットはレンタルスタジオで練習することがほとんどです。

「うるさい」

繰り返しになりますがうるさい。
家で練習してたらお母さんに叱られる、とかだったらまだしも、なんと仲間であるはずのバンドメンバーからもうるさがられます。
曰く「シンバルがうるさい」「スネアの音が汚い」などなど。
音色だけにとどまらず、アンサンブル上の役割にも話はおよび
「そんなにいらない、うるさい」「ドタバタしててうるさい」
などのアドバイスや苦情がスタジオ内を飛び交うのです。
そうかっなるほどねー!なんつって静かにやったらやったで
「それじゃ聞こえない」「おとなしすぎw」「え、やる気あるの?」
なんて言われちゃったりもする…。んじゃどーしろってゆーのさ!!

コードの話されると困る

「さっきのDm(ディーマイナー)のとこなんだけどさー」
えっえっ、どこのこと?
「いやほらだからさっきの、あそこ」
えっと、ちょっと待ってね(汗)…あ、みんなでジャージャー!ってやってるとこか!なんだー最初っからそう言ってくれなきゃー!(汗)

コードの話されても全然わかんない。なんだったらちょっと怖くすらある。
勉強したくはあるのよ、でも何から始めたらいいやら、もぅ全然アレでさ…。

ひとりだと音楽になりづらい

「ギターはいいよね、弾き語りでくどけるじゃん。でもドラムじゃねぇ…。」
とはYMOのドラマー高橋幸宏氏の弁。さすが、言い得て妙であります。
そうなんですよ、ドラムだけでドッカンスッカンやりながらバラードかなんか歌われてもですね、反応に困ると思うんだよなー。
他の楽器と一緒でないと、どうにもならんのです。残念ながら。

でも、そういうのさっ引いても楽しい!!

さみしいことばっかり書いてきましたけど、ドラムってめちゃくちゃ楽しいんですよ!!
簡単なリズムパターンなら結構すぐ覚えられるし(教えてきた経験上、だいたい15分ぐらいあればOK!)ひとつ覚えればかなり応用が利くし、ルールが少ないのがほんとにいいところ。
同じ譜面を演奏しても人が違えば音も全然違うし、誰でも簡単に音が出せるからこそ良い音出すのが難しい。
これだけ奥深くて長い期間遊べる楽器もそうそうないと思います。
それにね、同じリズムを淡々と繰り返すのってリラックス効果があるんですよ。散歩してるとちょっとすっきりするでしょ?あれと同じ感じ。

どうですか?気になりません?はじめてみませんかドラム!
今から30分間、受付人数を増やしてお電話をお待ちしております!(違)

菅田 直人
ミュージシャン(ドラマー)/1979年生まれ
高校時代に吹奏楽部に所属し、打楽器全般に触れる。
 大学サークルでドラムに専念し、様々なバンドを掛け持ちする。
2001年よりバンド「ズボンドズボン」に参加。
 2014年の解散までに多数のアルバムとライブDVDを発表。
同時並行してサポートドラマーとしての活動も開始。
主なサポート歴はRAGFAIR、小池徹平、°C-uteなど。

https://sugata-naoto.com